大寒だけど夏日とか、地球がピンチな今日この頃。
1月を乗り切れば夢の2月があるかと思ったら、意外にも2月も忙しそうだったりと、先の見えない自転車操業デイズを繰り返しています。
倉橋ユウス 『恋愛遊星』
どうも最近、ミステリよりもSF読む数の方が多い(というか1:10でSF)僕です。
というのも、SFってものすごい自由なジャンルなんですよねえ。それこそ、F先生の「すこし・ふしぎ」から、サイコロ状態の文庫本があるハードSFまで。
しかも、メインに据えるも良し、スパイスに据えるも良しときている、まさに『混ぜるな自然』的。
そんなSFと(前置き長いな)恋愛模様を上手く絡めたのが本作。
地球人類と、他惑星人類との、おそらく幸せなファーストコンタクトがあって以降の、ごくごく日常的な物語。5つの短編だけれども、背景世界でそれぞれがつながっているという、非常に僕好きのする作品集になっているのでもう大満足。
特記するとすれば、やはり第一話。
「引き継ぐ」を軸に、さらりとまとめられた短編が、この短編集そのものの方向性をわかりやすくまとめていると思う。
この短編集だけじゃなく、ほかの作品も読んでみたいと久しぶりに思ったりした作家でした。
ウェブサイト:「倉橋ユウス部屋」