【読む見る】ふたりサッカー

ふたりサッカー (ジェッツコミックス)

倉敷保雄/あらゐけいいち 『ふたりサッカー』

 サッカーをCSで見るくらいにサッカー好きにとって、倉敷保雄と言う名前はもはや外すことのできないファクター。
 絶叫と日本人と名前連呼の民放実況しか知らない実況文化にとって、実況と実況の合間に挟まる薀蓄とくだらない世間話とのミックスが衝撃的。懐かしの金子/土居実況のアルゼンチンリーグと並んでスカパーの名物実況に数えられるだろう。サッカーの番組見てるのに、デカレンジャーとかオーレンジャーの話がポンポン出てくるのはなにかおかしいだろ、と。

 そんなサッカーオタク(サッカー的にもサブカル的にも)な倉敷氏と『日常』で知られるあらゐけいいち氏との奇跡(というか異形)のコラボ。倉敷氏のサッカーコラムにあらゐ氏の漫画を組み合わせたアニマル連載の単行本化。と言うかアニマルに載っていたのを見て違和感バリバリだったり。

 とりあえずサッカー好きにはたまらない一冊。小宮良之氏の『西の都、流転の星』に並ぶサッカーファンマストバイなコラム集。
西の都、流転の星

【読む見る】晴れのちシンデレラ(3)

結局11月はなんだかんだで入手した漫画がたくさん。

晴れのちシンデレラ(3) (バンブーコミックス)

宮成 樂 『晴れのちシンデレラ(3)』

月末発売で11月最大注目のひとつでした。
年に一冊、もはや年末近辺最大の楽しみの一つと言っても過言ではない。
今年もハルさんはスーパーお嬢様であらせられました。
相変わらず、誰ひとりとして悪意の存在しないスペシャルにピュアなワールド。
なんど読んでも心の洗われるエピソード満載で、巷のヒーリングスポットなど足元にも及ばない心の浄化作用は3巻になってキャラクターが増加しても損なわれることがない。
いやむしろ1巻ごとに増えてゆく。

とゆうことで、2巻のおまけ書き下ろしで登場したあたる君の学友’sがレギュラーに。
そのなかでも、あたる君にほのかな恋心の紅さんがホームラン。
紅さんの友人みずきさんも短髪メガネの記号でバッチリ好感度(誰のだ)。
ご学友’sといえば、三条(弟)くんのさりげない気遣いもたまらないところ(23ページ左)。
これでまた一年戦える。そんな作品。

【日々】【蹴球】師走だ

結局11月はろくすっぽ更新していなかったりとか。

ということで、12月4日は2010年Jリーグ最終戦を見に日本平へ。
思えば朝から暗雲が(天気的な意味ではなく)

えっちらと清水まで輪行して行ったのは、春先に拾った拾得物が半年過ぎたんで受け取れると聞いて。
駅から清水署まではかなりの距離があったので自転車で行くことに。
が、ひいこらと受付まで行ったところ、「会計課が開いている平日しか受け取れませんので」とのこと。
さすがに平日に清水まで来るのは仕事でもないと無理だ、ということで受取り状はシュレッダーへ。
2000円は清水警察署の予算に回ることに(なるのか?

まあそれはそうと試合なのだ。

清水 0 ― 3 G大阪
            13’ ルーカス
            45+3’ 武井 
            86’ 佐々木

前半からDFラインがちぐはぐなのは今に始まったことじゃないのだが、今節も特に酷かった。
あれよあれよという間に、ハイボールの処理中に西部とDFの誰かが交錯し、こぼれたボールがルーカスの前に。
西部は結局傷んだままGK交代。
前半はその後いいところなく、アディショナルタイムにはまたもやこぼれ球を武井に押し込まれ0―2に。
後半はやや持ち直したものの、引いたガンバDFラインを超えることができず、シュートまで持ち込めない。
遠藤と橋本にこぼれ球を拾いまくられカウンターを食らう場面しか見なかったなあ。
結局持ちこたえられずに後半41分に佐々木にカウンターからシュートを決められ終戦。
リーグ最終戦は今年の悪いところの集大成のような試合となった。
その後のホームゲーム最終節セレモニーも煮え切らない展開に。
とはいえ、社長挨拶中にテルとイチのチャントをやるのは行き過ぎかとも思える。

まだ12月25日の天皇杯が残っているが、選手起用も含めて色々見直しを図らないと、元旦までの道程は遠いように思えた。
特にDFライン。

【ゲーム】パンデミック

ダラダラと10月を過ごしていたらいい加減ハロウィンでもう終わりな今日この頃。
具体的に言うとあと5分もなく。

そんなこんなで、台風開けを突いて友人と一緒に幕張でボドゲをやる。
今日のお題は

パンデミック 日本語版

『パンデミック』

大雑把に言うと、世界にはびこる病気が危ない、プレイヤーは疫病対策のスペシャリスト集団として、それぞれの得意分野を行使してパンデミックを防ぐのだ!
てなゲーム。

なにやら面白いゲームがあるなどなどと噂は耳にしていたが、やる機会が全くなかったりとムンムンしていたわけだが、偶然やらタイミングやらが重なってようやくプレイ。

イージー→ノーマルと、難易度を変えてプレイしたのだが、ノーマルモードのバランスが絶妙。
最後のゲームでクリアできたのだが、最終プレイヤーの最終行動でギリギリクリアという絶妙っぷり。
恐ろしいまでのゲームバランスに、ひたすら参事しかない。

【読む見る】10月前半

え、もう10月も半分を過ぎたですって?
時の経つのが早いのか、僕の動きが遅いのか。
『天狗の子』とか『うさぎドロップ』とかちらほら買っているけれど、特に目がついたところで、とりあえず前半で読んだあれこれなどを。

鉄風(3) (アフタヌーンKC)

太田アモレ 『鉄風』 (3)

 プロのジムに入って壁に当たるかと思ったらますます伸びがひどいことになっている主人公の歪み加減が気持ちいい。
 そんなある意味特殊シチュエーションで進む格闘漫画。相変わらずグッドアフタヌーン一番押し。この巻もたまらないセリフ回し。裏表紙のセリフなんて、主人公が普通吐くセリフじゃない。じゃないけどそれがまっすぐ歪んでるからとてもカタルシス。
 新キャラも色々黒そうで(偏見)ますます目の話せない怪作。

みそララ 4 (まんがタイムコミックス)

宮原るり 『みそララ』 (4)

 盛り上がってまいりました。作品内も作品外も。
 作者の作品世界のクロスオーバーで見せる大人バージョン麦みそに色々な理想型を見た。実態は酷いものだけど。
 なにはともあれ、お仕事をすることに希望を持たせるストーリー。こうありたいなあ。無理だろうなあ。やっぱり無理だった、という阿鼻叫喚がマンガ読み社会人のアチラコチラから聞こえてくる無常観といったらもう。

木曜日のフルット 1 (少年チャンピオン・コミックス)

石黒正数 『木曜日のフルット』 (1)

 『ネムルバカ』のスピンオフのようで全く違う作品というかなんというか。
 やっぱり僕は鯨井先輩が好きだ。うん、このダメ人間何とかしないと的に好きだ。

夜桜四重奏?ヨザクラカルテット?(9) (シリウスコミックス)

ヤスダスズヒト 『夜桜四重奏』 (9)

 9巻まで来て更に増えるキャラクター。カルテットどころじゃないぞとかそういう問題でも無し。
 ヤンデレ→デレデレ(主にシスコン的な意味で)の転換っぷりが見事というかもうダメだ。
 いやあ、いいものです。
 で、その裏で密かに主人公A(影が薄い)まわりに進展が出始める。というか出番が少ないというか、美味しいところだけというか。

らき☆すた (8) (角川コミックス)

美水かがみ 『らき☆すた』 (8)

 ダラダラと惰性的に読んでいたけれど、第一期生が卒業したあとの高校生組が見事だった。特に隠れオタク関連の流れが見事すぎてさしぶりに読み返すことに。
初々しいというか、アルアルというか。とりあえずみんないい子ということは確か。

マップス ネクストシート ? (フレックスコミックス)

長谷川裕一 『マップス ネクストシート』 (11)

 前作よりも風呂敷がでかい・・・・・・純粋に2倍だw
 ますます大きくなるスケールと、長谷川節全開の前への進み方に、もはや伝統芸的な安心感。伏線の張り方が上手いのか、回収の仕方が上手いのか、判断をつけづらいくらいに面白い。やはり、中盤から終盤(終盤だよね?)にかけての長谷川漫画の面白さは群抜きということがよくわかる。

番外編

レッツ☆ラグーン(1) (ヤングマガジンコミックス)

岡崎武士 『レッツ☆ラグーン』 (1)

 不覚! 翻筋斗打って頭から地面に落ちるくらいに不覚ッ!
 まさか9月に岡崎武士漫画が出ていようとは。というか月刊ヤングマガジンなんてチェックしてないよ!
 90年代に中二病を刺激された僕らにとって、『精霊使い』のインパクトは鷹氏隆之の『風使い』と並んで「4大+α の精霊使いつええぇぇ」を植えつけたエポックメイキング的な作品。
 その後、肺を病んで漫画家活動から引いていたらしいけれど07年くらいから活動再開(KCデラックスで『精霊使い』の再刊行もしたし)したようで、活動再開後の初単行本。帯の貞本先生の例の会話風な推薦文がまさに当てはまるインパクト。
 今後楽しみな作品がまたできてしまった。
 漫画がある限り僕死ねないなあ。

【読む見る】9月追加

 早いもので9月ももう終わり。10月ですよ、プロデューサーさん!
今年も残すところ4分の1まで来たという事実に今更ながらびっくり。
ついこの間まで真夏過ぎて嫌になっていたというのに。

 それはそれとして、9月1冊追加。

のりタマ 1 (電撃コミックス)

オオツカマヒロ 『のりタマ』 (1)

 勤労少女+猫又+大家さん(+喫茶店)
 素晴らしい化学反応。
 まったりゆったりな猫の時間というのはいいものだ。そうか、猫がダメなら猫又を飼えばいいんだ(いや待て)
 画面にちょろちょろと姿を見せるモブ猫がたまらなく可愛かったりする今日このごろです。
 田舎に帰りたくなるなあ。(猫を触る意味的に)

 ついでに、9月30日はアワーズが発売なので、コレで9月の漫画納めかなと。
来月からREXがリニューアルして月末発売になるので、月末、ついでのように買ってしまいそうなのが嫌だ・・・

【読む見る】9月漫画の残りあれこれ

 家電製品に対する物欲が止めどなく溢れです今日この頃ですが、色々自重しています。
格ゲーマーでもないので遅延をそこまで気にしないのでAVアンプをつないで色々接続してるけれど、最近出た新しいアンプが欲しいだの、いっそ全部同じ会社で揃えてリンクを楽しんでみようかだの、とりとめのない妄想ばかりが吹き出します。
まあ、経済的にどう考えても無理なんだけどなー

ということで4コマ以外。

スーパーロボット大戦OGディバイン・ウォーズ-Record of ATX (4) (電撃コミックス)

八房龍之助 『スーパーロボット大戦OGディバイン・ウォーズ-Record of ATX 』 (4)

月刊誌かつページ数が少ないとあって、毎年1冊ペースでの発刊。
というか、毎年12月に出るのに、4巻だけは9月とはどういう事かと思ったら、心なしか薄い。
いや、どう見ても薄い。
何事かと思ったら、そういえば10月からスパロボOGの新アニメがスタートするようで(帯に宣伝)
脚本に八房先生が入ってるということで、それもあわせての販促戦略ということで納得。
とりあえずページが少ないながらも、今回もいいところはほとんど完璧に盛りこまれて僕大満足な内容。あと、ヴァルシオーネが原作以上に可愛く見えるのは気のせいじゃないと思いたい。たい。

星屑番外地 3 (サンデーGXコミックス)

イダタツヒコ 『星屑番外地』 (3)

まごう事無き打ち切りだー
『美女で野獣』が8巻まで続いたのはやはり奇跡的な出来事だったのか。好きなんだけどなあ、イダタツヒコ漫画。
とりあえず数多く貼られた伏線が投げっぱなしのまま終わってしまったので、どこかで再開を期待しつつ。

青春攻略本 2 (花とゆめCOMICS)

あきづき空太 『青春攻略本』 (2)

完結。
気持よかった。
主要キャラそれぞれ一話ずつ。コンビ交換で一話、で4人の話を二話と、バランスも万全。
どこを読んでも色々小っ恥ずかしいくらいな青春青春また青春なショートストーリーでして。

あと、蕎麦屋のハルさんとナギセ先輩が相変わらずかわいいとか何とか。

私のおウチはHON屋さん(1) (ガンガンコミックスJOKER)

横山知生 『私のおウチはHON屋さん』 (1)

この手があったか!
とか何とか。あらゆる角度から色々突っ込みたいところではあるが、設定勝ちってこういう事なんだなあと。
(購入ダメなのは当然だけど閲覧もダメだとか云々)
そこらへんは心に棚を作って、フィクションで楽しみましょうと。

サヤビト(3) (アフタヌーンKC)

伊咲ウタ 『サヤビト』 (3)

なにやらいろんなところで押されていたので1巻からまとめて購入。
3巻はエピソード9が閑話休題エピソードだったが、素晴らしいお話。
1巻からまとめて一気に読んでしまう面白さ。うん、確かにあるなあと。
1巻の王道エピソードにハマることができるのであれば大変おすすめ。王道バンザイ。

DARKER THAN BLACK-漆黒の花-(3) (ヤングガンガンコミックス)

岩原裕二 『DARKER THAN BLACK-漆黒の花-』 (3)

3巻目です。
なんというか衝撃。
いや、DTBはよくこんなことやるし、岩原さんもためらいのないタイプだけど、やはり衝撃。
だんだんと話も進んできまして。というか、TV放映2クールよりも話し的には濃いんじゃないかとか何とか思ったりもする今日です。贔屓目入りですが。
それはそうと、いばらの王 -King of Thorn- が出るそうで、映画館に行けな買った身としては抑えておきたいなあと。

【読む見る】9月で4コマで

てことで9月も末ということで今日入手の4コマあたりでお茶を濁す。

けいおん! (4) (まんがタイムKRコミックス)

かきふらい 『けいおん!』 (4)

 コミックス1巻を買った頃にはまさかここまでになるとは思わなんだ。
 2巻あたりでフルメンバーがそろってからがホントの戦いだな感じに。
 4巻でうまく、でもってあっさりと終わったのも潔し。

ふおんコネクト! (4) (まんがタイムKRコミックス)

ざら 『ふおんコネクト!』 (4)

 『けいおん!』が注目される中、こちらも4巻で終了。
 ネタの濃さと頻度においては、1級品。アニメ化には向かないが、本棚に揃えておきたいそんな漫画。
 きららウェブの方でスピンオフが読めるのでチェックだ!

動物のおしゃべり ? (バンブーコミックス)

神仙寺 瑛 『動物のおしゃべり』 (6)

 ザ・安定神。
 「僕には10才歳の離れた妹がいる。名前は美伽、元気な幼稚園児。ちょっと変わった特技を持っていて、動物とおしゃべりできるんです」
というテンプレで始まる安心4コマ。何巻出ようとも、何年連載しようとも時は進まないサザエさん時空。
しかし、それゆえに、いつ、どこで、どの話を読んでも一律に面白い。

アクアリウム (1) (まんがタイムKRコミックス)

博 『アクアリウム』 (1)

 今月の表紙買い。
 アクアリウムを軸にしつつ、二人の主人公女子のふらふらしがちな思春期の気持ちをニヤニヤしながら眺めることが出来る作品。
 いや、良いです。表紙買い成功作品。

【読む見る】林正之先生死去

http://www.edit.ne.jp/~hinomoto/fl/index_f/main/goku/ringo_h.html

言葉もありません・・・

『極楽りんご』を知ったのは大学を出てからだったので(当時はNETがなかったので情弱な僕)、
僕のファーストインパクトは95年のアスキーコミックで連載していた『寝るが如く』でした。
1ページ目から「うんこ」の4弾抜きページにたまらなく笑った思い出が。
センスというかナンセンスの塊のような漫画で、『がらくた屋まん太』と『ブレイクエイジ』と並んで毎号楽しみにしていた記憶があります。

あと残念なことに、当時はサターンユーザではなかったため、ウラワザえもんを貯めこんでおくことができなかったのが心残り。

さざんかさっちゃん

林正之 『さざんかさっちゃん』

おそらく今、普通に書店で買える唯一の林漫画ではなかろうか。
この一つ前に出した『メディアワースト』は、すでに出版社のページから消えているし・・・

榊涼介&林正之のマルチプレイ三昧 (fukkan.com)

榊涼介&林正之 『榊涼介&林正之のマルチプレイ三昧』

こちらは漫画というよりは、ボードゲームの紹介リプレイ。
そのイラストを林先生が担当。
なんというか人間味あふれた登場人物の生きざまが素晴らしいです。
元雑誌の電撃アドベンチャラーズ掲載作品のすべてが載っているわけではないところが寂しいところだが、新規書き下ろしが載っているところがポイント高し。
(ちなみに復刊ドットコム経由の再刊作品)

他にも読みたい作品はあるのに単行本化されない悲しさ。
と思って検索を続けていたら、『寝るが如く』と『花と小箱』がケータイコミックで読めるとな!
http://www.cmoa.jp/search/?q=林正之
コレは行くしかアルマイト。