読むもの見るもの」カテゴリーアーカイブ

【読む見る】スキエンティア

 4時に寝たら9時に起きます。やっぱり5時間睡眠が身についている僕です。
 9時に無理矢理起きたら雨が降ってるものですが、何とかクリーニングには行きました。
 でも、足の方はそれほど痛くもなくなっていたので、結局医者には行かずじまい。
 とりあえずは、藤子F不二雄全集の2月分を受け取ったついでに、2/27発売の漫画を買ってみる午後でした。そろそろ本も整理しないと、本棚からあぶれたモノが所狭しと積み上げられているので大変です。

スキエンティア (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

戸田誠二 『スキエンティア』 

 運命を切り開くのは、科学の力でもなければ、魔法のような奇跡でもない。
 前に進むために必要なもの、それは結局のところ、「ヒト」が持つ「強さ」なんだと、静かに叫ぶ短編集。
 僕らがきっとどこかで経験している何気ない日常と、どこかで考えている何気ないもやもやに、ほんのチョッピリの「未来科学」を加えることで、どこか現実離れした、それでいて、きっとそうなるであろうと僕らが夢見る現実を見せてくれる物語。
 理想というのはやっぱり僕らの近くにあるという、現代社会の青い鳥なんじゃないかと、1編1編を読みながらそう感じます。
 

【読む見る】ツマヌダ格闘街

 さて、仕事やらなにやらで忙しかったせいで部屋がまたご覧の有様になりかけているので、いい加減掃除をしないといけないなあと思おいながら、雨なんだよなあ。
 ユニコーンの風→風IIの流れで何もしないような気がしてならない今日このごろです。

ツマヌダ格闘街 7 (ヤングキングコミックス)

上山道郎 『ツマヌダ格闘街』 (7)

 ツマヌダも7巻目。『拳児』の時代から、格闘技漫画はやっぱりなにか熱いものがある。
 格闘技漫画は数あれど、技よりも精神に重きをおいた作品は、なかなかに少ない。
『ツマヌダ』はそんな貴重な作品の一つ。
 武術は道であり、武道である。
 そんな、ブシドーでサムラーイなチャック・ノリス的な精神世界は(違う)
 
 問題は、すっかりこの本買ったと思っていて、発売から数週間立っていたりしたことだったりするけど。
 何を買ったか買ってないかをそろそろ把握できなくなってきた・・・

【読む見る】まりあ†ほりっく

 北国から帰宅するも、依然として右膝裏がズキズキと痛む今日この頃です。
 せっかく温泉にまで入ってきたのに、全く効果なしです。まあ、当時なんてのは、長逗留して地道に直すものらしいですけれど。
 仕方が無いので、週末は医者にでも行ってみるかと考え中。

まりあ†ほりっく6 (MFコミックス アライブシリーズ)

遠藤海成 『まりあ†ほりっく』 (6)

 もともとの作風がそうだったのだが、シャフトによるアニメ化を経てから一層不条理ナンセンス感が増した気がする。
 そういう意味では、シャフト的なアニメ化はある意味正解じゃないかと思ったりなんかしたり。
 ともあれ6巻目。相変わらずKさんは表紙にはなれません。

【読む見る】マコトの王者

 長い旅から帰ってきました。
 田舎は相変わらずネット環境がありません。いや、携帯はかろうじてつながるけど、流石にモバイルをつなげることができるかと言うとそうでもなく。
ということで二日ほど間が開いたりしていますが僕は元気です。体の方は。
 精神的な方ではそれなりにボロボロ。

マコトの王者(赤)  1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)マコトの王者(青)  1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

福井あしび 『マコトの王者』 赤1・青1

 いやなんだろう、入れ替わりモノの文法として、非常に真っ当な手法を取っているのだけれども、その真っ直ぐさが逆に心をうつ。
 境遇や性格が正反対のボクサーが入れ替わることで、それぞれが抱える問題を解決してゆく。
 それとともに、客観的に自分を見つめ直す目線を得ることで、自分の成長をも誘発されてゆく。
 互いに相手の背景を垣間見た二人のボクサーが、それぞれの方法で再度対戦を目指すために、勝ち続けることを誓うというスポーツもの黄金セオリーの変化球だけれども、芯を外していないからこその面白さ。
 藤田→雷句と流れてきた系譜は確実にここにもあると感じる作品。

【読む見る】星屑番外地

 やけに足が痛い今日この頃。先月飲み会のあとに無くした記憶の中で、膝あたりをやってしまったんだろうけど、その痛みが全然引きません。
 というか、ひねりに極端に弱くなって・・・靴をぬぐときなど、力が入れづらい状態が続いております。

星屑番外地 1 (サンデーGXコミックス)

イダタツヒコ 『星屑番外地』 (1)

 祓って 清めて 叩いて砕く

 世界観に対する有無を言わせぬ圧倒的な納得力で、自分の世界に引きずり込むイダタツヒコの筆が冴える、冴えまくる。
 街に蔓延る宇宙の悪を、バット片手に巫女さんが殴る殴る殴る。豪快さと爽快さと快活さの場外ホームラン。
 にしてもやっぱり、タイトルの「番外地」には心おどるモノがありますよねえ。網走とか。

【読む見る】あまんちゅ! (2)

 寒いったらありゃしない今日この頃をいかがお過ごしでしょうか。南の島で晴耕雨読がしたい僕です。いや、晴れても耕すとかしたくな(ry

あまんちゅ!(2) (BLADE COMICS)

天野こずえ 『あまんちゅ!』 (2)

 スクーバ漫画の第二巻。まだまだ主人公の一人、”てこ”は海にダイブしてません。それでも、一歩一歩丁寧に、スクーバと「海」の魅力を、そして何よりも重要な”仲間”の存在を描いている物語のドストレートなラリアットぶりに一発ノックアウトです。

 上手いと思うのは、基本一話完結型の連載作品だけれども、各ストーリーの見せ場での大ゴマ使い。
 それまでは、幾分淡々と進められてきたストーリーを一気に開放するコマ使いに気持ちよさを感じます。第8話「プール実習」の見開きへの流れは特に顕著。定型→大ゴマ、定型→大ゴマの2連続構成は伝えたいポイントがリズミカルに伝わるのを感じました。

【読む見る】涼宮ハルヒの消失(映画)

 久しぶりに「観る」の方で。
 平日休だったので、朝もはよから新宿バルト9へ行ってみてきました。
 朝8:50からの回だったので、通勤列車と変わらない時間帯。そしていつも通り遅れる列車。ぎりぎり10分前に着けたから良いけれど。

 周囲からのヨサゲな評価につられてホイホイと見に行ったのですが、良かったですよ、ええ。160分を超える上映時間も気にならず。
 そして何よりも、皆が言っていた悲惨な視聴状態にならなかったのが大きいかも。さすがに平日朝9時からの回にそんなのは来なかったのだろうか。なにはともあれ無事に最後まで鑑賞できてよかったところ。
 「涼宮ハルヒ」というファクトをある程度知っていることが前提になる映画だけれども、それを差し引いても、一本の長編作品として良いまとまり方をしていたとまずは思いました。
 でもって、所々に差し込まれる情報が、もう一度放映版を観直せと言っているような気がしてならない商売上手さにしびれました。

【読む見る】コミックfellows 9号

 ヘロヘロになって帰宅したあと、ついカッとなって朝の8:50からの劇場版ハルヒをポチリとやってしまう僕です、こんばんは。
せっかく代休で休みだというのに、いつもの出勤時間と変わらないとかなんだこれ。
 しかも寒いと来てるし。
 飲まないとやってられない。

Fellows! 2010-FEBRUARY volume 9 (BEAM COMIX)

コミックfellows vol.09

 1000ページ超とか、なんか書店で異常に重かったfellowsの9号です。
 一昔前のアフタヌーン並みの冊量。本屋の店員も、別の袋に入れてくれました。
 注目作は注目作で面白いのだけれど、本のカラーというか作品の方向性がやはり似通ってきてしまうのもしょうがない問題なのかもしれない。
 森氏や入江氏、久慈氏などの雑誌で推している作家に関しては読んで外れがないというのはさすがだとは思うけれど、あとは短編で旨いと思えるような作家さんが出てきてくれたなら、本のカラー(隔月刊なので、連載よりも短編向きだと思う僕です)にあって良いのかなあ。
 などと思っていたら、次号は2冊出すとかワケの分からないことをやるみたい。
 でもそんな編集部が大好きです。ビームともども。(ビームの方は、テルマエ・ロマナが連載開始とか言ってこれも気になる)

【読む見る】赤髪の白雪姫(4)

 NHKのタイムスクープハンターの再放送に見入る夜です。こんばんわ。
 こういう番組をバンバン作ってくれたらいいのに。ええ、僕は毎年払ってますよ、受信料。一括で。その方が安いし。

赤髪の白雪姫 4 (花とゆめCOMICS)

あきづき空太 『赤髪の白雪姫』 (4)

 ということで四巻です。ようやく来たかーというお話。
 相変わらず白雪が、少女漫画のヒロイン的王道を貫いているところが素敵ですよ。まっすぐで、ひたむきで、それでいて周りを巻き込んで周囲を変えてゆくパワーといった要素を併せ持つその強さが読んでいて気持ちいい。
 読んでいてモヤっと来ない、重要なポイントです。僕的に。

【読み見る】クロノクルセイド

 去年アニメは何とか消化出来そうだ・・・しかし、HDDの中には1月からの録画がたんまりと。
 「そらのおとしもの」は、パンツアニメかと思ったら最後いい感じでまとめてきた良作でした。

クロノクルセイド 1 (ヤングキングコミックス)

森山大輔 『クロノクルセイド』 (1)~ 

 アワーズで『ワールドエンブリオ』が好評連載中の森山大輔が、10年ほど前に角川ドラゴン系の雑誌で連載していた作品。
 角川版が絶版になっていたのが、この冬からようやく復刊。
 途中まで読んでいた記憶があったけど、最後の方は記憶に無い。ということで復刊は嬉しいところ。
 冒険活劇の舞台として、1920年代ほどワクワクする時代はないと常日頃僕は思っておりまして。TRPG世界観でも一番好きなのがクトゥルフだったりゴーストハンターだったりする僕です。1920年代に関して言えば、30年代ほど戦争の色も濃くないため、世界の裏側で色々とざわめかせるにはうってつけの環境、妄想力の翼が広がる時代。
 シスターと銃、悪魔とゴスペル、特殊な修道会と魔石使いと、軍隊を絡ませないオカルトを詰め込んだ展開はやはり20年代ながらのモノ。久しぶりにTRPG的にキャラメイクやらシナリをメイクがしたくなる良い作品です。