ancou 『Naviko』 (1)
新生バンチコミックスということで一冊。
建築ファンタジー、ということで、各所の建築を回ってぬいぐるみと一緒に写真を撮る漫画。
なんだそれは、という感がしないでもないが、それ以上でも以下でもないなんとも不思議な。
いわゆる写真の技術に寄るでもなく、淡々と建築回りを表現する奇抜な構成。うんちくについては一こま使って別だしという形で、登場人物が語るでもない。
だけど逆にそれが、主人公回りの不可思議な現代ファンタジー空間を作り出している気が。
1巻では、スカイツリー、阿佐ヶ谷住宅、自由学園明日館、根津、国立代々木競技場をまわる。東京ばかりではあるけれど、スカイツリーと代々木競技場しか行ったことないなあと。
それを考えると、カメラを持って街に出たくなる不思議な魅力がある作品。