鹿島 3 - 2 清水
’54 田代 ’10 矢島
’79 本山 ’50 矢島
’88 柳沢
屈辱の逆転負けにて、今シーズンのすべての日程が終了。
最終試合は今年を象徴するような試合でもあった。
ということで、2006シーズン総括。
2006シーズン成績
J1リーグ
順位 4位
勝ち点 試合 勝ち 引分 負け 得点 失点 得失
60 34 18 6 10 60 41 +19
【リーグMVP】
伊東輝悦
「テルドーナ」から「テルレレ」へ
リーグ戦出場34試合、出場時間3,047分。第8節の鹿島戦での途中交代をのぞくすべてのリーグ戦に出場。
(カップ戦を入れると、1試合をのぞいて全試合出場。西部よりも出場時間は長くなる)
清水のピッチには、常にテルがいた。
ただし、派手に、ではなくあくまで控えめに。しかし確実に、ピッチを支配するかのように。
「そこにいる」ということの大きさを改めて実感させられた一年。自陣のバイタルエリアから敵陣のバイタルエリアまで、縦横無尽にサッカーの申し子は走り回った。
【チーム得点王】
チョ ジェジン
17得点(リーグ16点 カップ1点)
オレンジの若虎は、また一つ大きくなる
ワールドカップ中断前までの12試合で8得点、単純計算でも20点以上の得点が期待された今シーズンだが、ワールドカップあけの7月に無得点に終わると、ペースダウン。結局残り22試合で8得点と、シーズンはじめの目標15得点はクリアしたが、今一歩物足りない成績となった。
【注目選手】
矢島卓郎
スピード&パワー
新人王の藤本でもなく、日本代表の青山でも、枝村でもない。注目且つ一押しは矢島卓郎。
第6節の、怪我をしつつもシジクレイをはじき飛ばし奪ったゴールを見るまでもなく、そのスピードとパワーはチーム1だ。
それ以上に注目なのがその成績。
リーグ3得点、カップ戦5得点。
数字だけを見れば物足りない。しかし、この数字がすべて、先発した11試合にて記録されたもの。
11分の8、およそ7割を超える決定力だ。
来年、マルキーニョスが抜けたFW陣の柱となることは確実。今年以上に増える先発の機会を考えると、二桁得点への期待はいやがおうにも高まる。
【総括】
創設以来最低の成績でリーグを終え、ノボリの引退に花を添えることすら出来なかった2005年。
それに比べたならば望外の成績ではあるが、若手に切り替えた後半戦や天皇杯以降のサッカーは、十分に今年の躍進を臭わせるに十分だった。
2試合をのぞいて、ほぼかたくなまでに貫き通された4-4-2(4-1-3-2)システムの習熟度は、リーグナンバーワンだったと自負できるだろう。
ただしかし、選手固定の上でシステムに大きな重点を置いていた反動か、個が一つ二つ抜けると逆にそのシステム完成度が大きく下がるという弱点があったのも確かだ。
兵働、藤本を欠いた夏〜秋の終盤戦での勝ちきれない成績が、それを如実に表してもいた。
「層の厚さ」こそが、来期エスパルスに求められるものである。
2352対254
レギュラークラスと控え以下の平均出場時間である。
レッズが2134対412、ガンバが2060対386
一概には言えないが、控えの選手がもっとレギュラー陣の出場時間を奪えるような強烈なチーム内競争を生み出さなければ、チームの総合力という点ではいつまでも底上げできないであろう。