月別アーカイブ: 2011年9月

【読む見る】時ドキ荘!(1)

時ドキ荘! (電撃コミックス EX 158-1)

TNSK 『時ドキ荘!』(1)

 ぬおお、惜しい、惜しい!
 ということで、前回の『いきものずかん』に続いて、週アスPlusで連載中の『時ドキ荘!』も単行本化です。
 王道中の王道の、振り分け型アパートでの集団生活コメディで、主人公リサのまわり(主人公含む)の一癖も二癖もある住人たちとのドタバタ生活モノ。(こういうのの元祖ってなんだろう? 『めぞん一刻』よりも古いものはあるのかね?)
 で、読み終えた最初の感想が一行目。
 そもそも、Webでフルカラー連載をしているのだけれど、単行本化という性格上、全ページフルカラーはかなり難しい。ということで白黒になってるわけなのですが、元々の原作が淡目な『いきものずかん』に比べて、結構カラフルな『時ドキ荘!』では、印刷すると色が潰れてしまい魅力が2割減な状況。いやホント面白い上にカラーが綺麗だったので、そこだけが残念といえば残念ではある。ぜひとも読むならばWebで見て欲しいもの。もっとも、公開されているのは最新10話ほどなのだが。(前回の『いきものずかん』にも言える)

【読む見る】いきものずかん(1)

いきものずかん (電撃コミックス EX 150-2)

もりちか 『いきものずかん』 (1)

 週アスPlusで連載中の『いきものずかん』が単行本化。
 高校の生物部が舞台のウンチク漫画。登場人物は3名と、いまどき4コマに慣れた身にとっては物足りなさを感じるかとは思ったが、そもそもフリとボケとオチ(+ツッコミ)さえあれば事足りす手法もあって全くその必要性を感じず。というか、その時々のテーマ生物が第4第5の登場人物と考えるなら、他の4コマよりも多くの登場人物を擁していると考えることもできよう。

 などと適当に考えたけれども、ウンチク漫画にありがちなセリフ埋まりもそこまではなく(ただし地の文説明はその宿命上多いのは避けられない)だらだらと読み流せたりもするテンポの良さ。

 何よりもウンチク漫画最大の魅力、明日から使いたくなるようなならないような情報が満載というのがたまらない。この役に立ちそうでたたない知識の積み重ねがウンチク漫画最大の楽しみとも言えるかもしれない。

 でも虫とかは食べないけどね。

 表紙には1巻とか書かれていないけど、週アスPlusで毎週連載しているので、気長に待てば2巻が出るのは間違いない。2年くらい掛かりそうだけれども。

【読む見る】スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター RoATX(1)

スーパーロボット大戦OG-ジ・インスペクター-Record of ATX (1) (電撃コミックス)

八房龍之助 『スーパーロボット大戦OG-ジ・インスペクター-Record of ATX』(1)

 ということで、ディバイン・ウォーズの続編です。
 のっけからの八房節に痺れつつ、OGの僕的最フェイバリットのラミアが出てくるので素晴らしい。

 などとキャラ押しは横においておいて、作者の作品への愛が伝わるコミカライズというものは読んでいてほんとうに楽しいものです。プレイヤー自身が色々なところで妄想したりしなかったりする細かいところを的確についてくるあたりのあるある度が半端なく、成功度が素晴らしいコミカライズの一つであると断言できるATXシリーズです。今後の展開はもちろん知っているのですが、それをどういうふうに出してくるかが非常に気になる好作品。掲載誌の事情ゆえ、年に1冊くらいしか読めないペースが非常にもどかしい。

【読む見る】1/11 じゅういちぶんのいち (2)

1/11 じゅういちぶんのいち 2 (ジャンプコミックス)

中村尚儁 『1/11-じゅういちぶんのいち-(2)』

 オムニバス形式で送るフットボールドラマの第二巻。8月のはじめの方に出てました。去年の12月に1巻が出ているので、8ヶ月での続刊。季刊誌から月刊誌への移籍になったので、また刊行スピードが上がるのかどうか。とまれ3巻も楽しみになる。

 1巻で描いた少年たちの青春ドラマから一転、2巻の第一話(#4)はプロチームのセカンドGKが主役という変化球。
 ところがその話が面白い。
 1巻では、青春の生き方を見せてもらったけれど、この話ではまさにゴールキーパーという生き方を見せてもらった感じ。
 それでいて、作品全体としての主人公もチラリと出しておきながら、話の邪魔にならない所がまた憎い。
 #5では打って変わって、クラスの合唱コンクールはなし。こういったサッカーじゃないじゃないかっていう話にうまく主役絡めたりしてドラマを作るのが非常にうまいと感じる。
 そして#6ではまたサッカー話。
 今度は少年サッカー。6年生の女の子が卒業するまでに何とか役に立ちたい4年生の男の子の物語。キャプテン翼の使い方にいたく感動しました。でも、2番ってテレビじゃやってないよね、確か。

【日々是】フは藤子のフ

 はい、夏休みですがなにか?

 そういうわけで、藤子・F・不二雄ミュージアムへ行ってきました。
 流石に開館日9月3日は大変であろうと思ったので、平日の水曜日に予約。

 平日真ん中だし、夏休みも終わってるので、そこまでこまないだろうと思っていたけれど、前売りのチケットは売り切れのようで、結局満員だった模様。
 展示物としては、F先生の原画が中心。よくよく考えるとあまり子供向けじゃないんじゃないかと思ったりしたり。そもそもF先生の漫画なら全集で読めるし、等々考えてしまったり。歩み、とか歴史も、『まんが道』がほぼ補完してるしなあ、とか。
 それはそれとして、展示物で僕が一番興奮したのは結局F先生の仕事机と書斎だったりするわけでw いやすごいよアレは。恐竜関連から宇宙関連、映画関連歴史関連と資料の宝庫。あの書斎は男の子の夢だね、ほんとに。
 そのあとは流しでぶらぶら。きれいなジャイアンが泉から出てきたり、ツチノコを発見したり、例のドアや土管なんかを見て回ったりと。
 ちなみにどんなものがあるか期待していたミュージアムカフェだが、栗まんじゅうもビフテキもなくてがっかり。暗記パンやら気になるメニューはあったのだが、一人で行くよりも大人数で色々頼むほうが良いということを鑑みて何も食べず。
 ミュージアムストアにも栗まんじゅうはなかったので、クッキー缶などを購入。

 いやしかし、栗まんじゅうがなかったのが悔やまれる。あと待望のビフテキを頬張りながら泣きたかったのに。